昨年の12月、年の瀬の頃。
スーパーの中で、あるものを探していました。
私にとって、冬(12月)にしか食べないものです。
すき焼きの中の地味な存在。
だけど、その存在感は、他の具材の追随を許さない。
そう、それは・・・。
糸こんにゃく!
その糸こんにゃくを探してスーパーの中をうろうろしていました。
糸こんにゃくって、皆さんどのくらいの頻度で召し上がるんでしょう?
私は、本当にすき焼きの時しか食べません。
そのすき焼きも年に1度するかしないか・・・。
なので、春夏秋の間は、すっかりその存在を忘れています。
なんとなく、豆腐や油揚げ、あるいは練り物のショーケースにあるような気がしたのです・・・。
無かった(-_-)
では、乳製品や飲料の並ぶ良く冷えた棚の方でしょうか・・・。
やっぱり、無い(-_-)
と言う訳で、品出し中の店員さんを見つけて、聞いてみました。
その店員さんも、やっぱり、豆腐や油揚げの方に私を誘導してくれたんですが、「あれ?無いですね。」と。
うん、知ってた(笑)と内心思いながら、ちょっと待っててもらえますか?と店員さんは探しに行かれました。
でも、なかなか見つからないみたいで・・・。ちょっと、焦ってらっしゃる。
これは、私も一緒に探した方が良いのかしら?と思ったその時でした!
突然、現れた救世主!
そんなウロウロしている店員さんを見守っていると、
突然、スーッと現れた一人のおばちゃ・・・じゃなかったご婦人!
そして、こっち、こっちと店員さんを手招きして、こんにゃくの陳列棚を教えて去って行かれました。
そんな、やり取りを見守って、無事に糸こんにゃくを買いました。
どうやら、こんにゃく売り場が、直近で変わっていたらしく、おそらくバイトであろう店員さんはご存じなかったようです。
それでは、あのおばちゃん、じゃなかったご婦人はいったい?!
名乗るものじゃございませんというように、北風小僧の寒太郎の如く(知ってます?笑)颯爽と去って行かれましたが。
だけど、何となく見覚えがあるような・・・いや、いや知り合いなんていないしな。と思った去年の年の暮れ。
その人は、私のベスト・オブ・レジの人!
私は、ほぼいつも同じスーパーを利用します。
レジに並ぶとき、私の通うレジは、数台並ぶレジのそれぞれに列を作ります。
最近のコンビニだと、足のマークが付いていて、そこで立ち止まって前の人が終わるまでそこで待って、前の人が終わったら、そのレジに行く。
という風に、それぞれのレジで列を作らないことが多いような気がします。(コンビニにもよく行きます(^^;))
だから、ついつい、なんとなくレジの手前で立ち止まって前の人が終わるのを待とうとする人が、私の他にもそのスーパーでもいらっしゃいます。
そんな時、その立ち止まってしまう人が手前で列を作らないように、絶妙なタイミングで声をかけるレジの人がいます。
そして、レジがいつも、は、は、速い!
汁が出そうな肉や、むき出しの水の付いた野菜などをかごに入れていても、その人は、商品のバーコードをスキャンしながら、それらをパパっとナイロン袋に入れてくれます。
そして、ポイントカードの提示の用意を客に素早く伝えて、ポイント加算は一瞬で、そこに無駄な動きが全くない。
次に並ぶ人の負担も減らすように、レジの台にかごがすぐに置けるように、かごが空になれば、次の人のかごをすぐに置くように伝えて、次の人の負担も減らす。
と、いうふうに、とにかく、めちゃくちゃできるレジ担当の人が一人います。
そのことには、前から気づいていて、この人のように全体を見渡せる人になりたいなあと羨ましく思っていました。
そんなある日、私の並んだレジは他よりよく流れます。
やっぱり、あのめちゃくちゃできるレジの人でした。
そして、私のお会計をやってもらっている時に気が付きました!
あ!
あの糸こんにゃくの場所を教えて、颯爽と去っていったおばちゃん!
・・・じゃなかったご婦人!
(もう、おばちゃんで良いですかね。私もおばちゃんなんで(^^;))
そう、あの時のおばちゃんが、このレジの人でした。
その時は、お仕事後に、その人もお客さんとして夕飯のお買い物をされていたようです。
だから、その時は、スーパーの制服ではなく、私服だったので、同じ人だとは気づきませんでした。
このスーパーをよく利用していて、店員さんとも顔見知りのお客さんだと思ってました!
だけど、、その人が、前から気になっていためちゃくちゃ出来るレジ担当の人でした!(@ ̄□ ̄@;)!!
年の暮れの件では、その方は、お買い物をされていたということは勤務時間外のわけです。
だから、教えてくれなくても、素通りしても、何も問題は無いのに、お仕事では無いのに、そして、レジの人なのに、売り場にも詳しくて、親切に教えてくれた。
そして、何より、めちゃくちゃレジが早い!
早いだけでなく、周りをすごく見えている。
全然頑張ってるって感じでもない!(笑)
なんかできちゃう人!
そう、すごい人!
だから、私は、心の中でこの人のことを、
マイ・ベスト・オブ・レジの人。
と呼んでいます。
いつか、機会があれば、ファンレターでも書きたいものです。(いや、気持ち悪いな(^^;))
身近な人が認めてくれていなくても、誰かがきっと、あなたを認めてくれている。
もちろん、私の存在をこの、ベスト・オブ・レジの人は知りません。
そして、そんなことを考えていることもつゆ知らず。です。
だけど、そのベスト・オブ・レジの人は、私の中で、物凄い存在感ですし、ちょっと上からの良い方になってしまいますが、私は、物凄く認めています。
今まで出会ったレジの人で三本の指に入ります。
(他の2人がいたかどうかは、まあ置いておくとして)
全然知らない人に、認められても嬉しくないかもしれませんが(^^;)
だけど、そんな風に、もし私が、知らない誰かに認めてもらえていたらやっぱり嬉しいです。
私は、組織で働くころ、ずっと抱えていた思いは、
私は、認めてもらえない。
でした。
給料も上がらない。
下手すると下がる。
職場の人間関係もぎくしゃくしていました。
だから、いつも楽しくなくて、終業時間が待ち遠しかったです。
とにかく職場を離れたくて、働いている間はその思いしかありませんでした。
気付くと居づらくなって、転職を繰り返していました。
だけど、たまに、
いつも、ありがとう。
なんて、言われたりもするのです。
それも、いつも関わっている人ではなく、
電話の向こう側の人とか、
違う部署の人とか、お客さんとかに。
だから、
私は、認めてもらえない。
なんてとは、無かったんだろうなあと思います。
その直接関わる人たちとからは認められてもらえてなくても、
ちゃんと見ていてくれた人もいたんだろうなあと思います。
認められたい!
そんな思いで働いていると苦しくなります。
認められて、給料を上げたい。出世したい。
だけど、そんなにうまく行くばかりでもない。
(まあ、思い通りになる人生なんて、つまらないですからね)
だけど、きっと、気づいていてくれる人はいる。
直属の上司や同僚や先輩では無いかもしれない。
だけど、見ていてくれる人は必ずいます!(断言!)
きっと、あなたも、誰かのベスト・オブ・〇〇です。
ベスト・オブ・電話の対応の良い人。
ベスト・オブ・伝言メモの書き方が分かりやすい人。
ベスト・オブ・メールの返信が早い人。
ベスト・オブ・作り笑いに見えない人。(笑)
ベスト・オブ・お辞儀の角度の良い人。等々。
きっと、知らないところで認められていると思います。
認められようと思って認められないかもしれませんが、知らないところで、自分で思っている以上の高評価を得ています。
それにしても、糸こんにゃくの需要は12月(すき焼き)以外にもあるのでしょうか?
あったら知りたいものです(^^)
今日も、お疲れさまでした。
どこかで、誰かが認めてくれています。
知らない誰かが褒めてくれています。
だから、自分が、自分を一番認めないといけません♡
何もすることが無い夜は、あなたのベスト・オブ・〇〇を考えてみるのも良い気晴らしになりますよ♬